ウルム ／ ノイウルム
歴史
ドナウ北岸、161mを越える高い尖塔を持つゴシックの大聖堂、素晴らしい壁画の市庁舎を中心とした小さな街である。
ミュンヘン・アウクスブルクから、シュトゥットガルト・ハイデルベルク方面への道のドナウ渡河地点であることから、中世より交通要所として栄え、12世紀には帝国都市特権を認められた。1327年にはツンフト闘争を通じ手工業者が市政に関わるようになり、14世紀後半に成立したシュヴァーベン都市同盟の中心的な役割を果たした。
デカルトがこの町の近郊で直交座標系を思いつき、1879年にはアルベルト･アインシュタインが生まれた。1929年には21歳のヘルベルト・フォン・カラヤンが彼にとって初めての地位として市立歌劇場指揮者に就任し、「フィガロの結婚」を指揮してデビューした。
現在はドナウ川の南北にまたがって市街地が広がっているが、川が州の境になっているため、旧市街のある北側がバーデン・ヴュルテンベルク州のウルム市、南側がバイエルン州のノイウルム市となっている。我々はノイウルムの南郊外のレストラン・ホテルに宿泊した。
