ローテンブルク
- 1.ガルゲン門
- 2.ヴァイサー塔
- 3.城壁（北東部）
- 6.マルクト広場
- 7.聖ヤコブ教会外観
- 8.聖ヤコブ教会内部
- 9.クリンゲン門
- 10.聖ヴォルフガング教会
- 11.城壁（北西部）
- 12.ブルク門
- 13.ブルク公園
- 14.二重橋から
- 15.コボルツェラー門
- 17.シュピタール門
- 18.シュピタール稜堡内部
- 19.城壁（南東部）
- 20.レーダー門
- 21.マルクス塔
歴史
ホーエンシュタウフェン家の神聖ローマ皇帝コンラート３世（1138-52）が、1142年に現在のブルク公園のところに帝国城塞を築いた。ここはタウバー川が蛇行している河岸段丘上であり、城を築くのに適した地形であった。皇帝がローテンブルクで政務をとったのはこのコンラート３世だけである。しかしその周囲に都市が形成され、1170年に「ローテンブルク市」が設置された。1274年にハプスブルク家の皇帝ルドルフ１世によって「帝国自由都市」の特許が与えられた。この13世紀頃から街は城塞化していった。
古い都市は、現在の郷土博物館（もとドミニコ修道尼院）、ヴァイサー塔、マルクス塔、中世犯罪博物館を結ぶラインだったと思われる。（マルクス塔の南西にのびる道が「Alter Stadtgraben」すなわち「昔の町の堀」と名付けられている。）しかしその後、市域が拡大し、クリンゲン門、ガルゲン門、レーダー門、シュピタール門、コボルツェラー門という５つの門とその間を結ぶ城壁が形成された。→観光用地図
宗教改革の後、この町はルター派に改宗していた。そのため三十年戦争（1618-48）の際に、町はカトリック軍の将軍ティリーに占領された（1631年）。この時、ティリーは市参事会員の誰かが3.25リットルの大杯でワインを一気飲みできたら略奪は容赦してやると言ったところ、元市長のヌッシュがそれを成し遂げ町を救った、という話は「マイスタートルンク（Meistertrunk）」として知られている。
市庁舎前のマルクト広場の北にある市参事会員酒場の仕掛け時計では、毎正時に左にティリー将軍、右にヌッシュ元市長の人形が現れ、ヌッシュ元市長によるマイスタートルンクが演じられる。
市庁舎の北にある「聖ヤコブ教会」は1311年に建設が開始され1485年に献堂式が行われた。（2011年の演奏旅行が実現していれば建設開始700周年記念演奏会の一環として私たちは歌うことができたのである。）この教会にはティルマン・リーメンシュナイダー（1460頃〜1531）の代表作「聖血の祭壇」が２階オルガン席の裏側にある。必見。
