バイロイト

歴史

 バイロイトは1199年にはvilla(村)と呼ばれていたが、1231年の史料ではcivitas(都市)と記されており、この間に都市権を授かったようだ。1260年にホーエンツォレルン家のニュルンベルク城伯がこの所領を入手した。
 1603年、ブランデンブルク選帝侯ヨハン・ゲオルクの息子でブランデンブルク・クルムバッハ辺境伯クリスティアンが、プラッセンブルクからバイロイトに遷都した(ブランデンブルク=バイロイト辺境伯と改称)。
 辺境伯フリードリヒ3世(治1735-63)の侯妃ヴィルヘルミネはプロイセン王フリードリヒ2世の姉であった。この夫妻の時、旧宮殿の東隣に辺境伯歌劇場を建設(1744-48)した。内装の豪華なバロック様式の劇場であるが、1870年にここを訪れたヴァーグナーは、そのオーケストラ・ピットに「指環」の演奏者が入りきらないことで、別に祝祭劇場を建設することにした。