オルト住宅
イギリス人貿易商ウィリアム・ジョン・オルト(William John Alt,1840-1905)は1859年に来日、1861年に居留地自治会の初代役員、居留地商工会議所初代議長をつとめた。イギリス人の設計で小山秀之進が施工したというこの家に、オルトは1865年から68年まで3年間、妻エリザベスと2人の娘とともに住んだ。その後大阪で1年半、横浜に2年滞在している。
その後、この家はメソジスト派の活水女学校校舎や、米国領事館として使われ、1903年からはフレデリック・リンガーの長男フレデリック・エラスムス・エドワード・リンガーが太平洋戦争勃発まで住んでいたためリンガー(兄)邸とも言う。1943年に川南工業に売却され、1970年に長崎市が買い取った。
