萩 伊藤博文旧宅
伊藤博文はもとは現・光市の農家・林十蔵の子として生まれた。父・十蔵が蔵本(蔵屋敷管理を業務とする)付き中間(ちゅうげん、武家奉公人)の水井武兵衛の養子となり、その武兵衛が1854年に足軽・伊藤弥右衛門の養子となって伊藤直右衛門と改名した。そのため十蔵・博文親子も足軽身分となった。この家は水井武兵衛（伊藤直右衛門）の家である。
1857年、博文は近くの松下村塾に通い吉田松陰の教えを受けた。その後明治元年に初代兵庫県知事として赴任するまで、この茅葺きの粗末な家が彼の本拠となった。その隣に1907年に彼が東京品川に建てた邸宅の一部が移築されている。
