神戸 旧居留地１５番館
神戸市中央区浪花町15番地。旧居留地１５番館。
1880年建造、木骨・煉瓦造、2階建て、桟瓦葺。アメリカ合衆国領事館として建てられ1881年から1890年まで使用。その後は商館などとして使用された。旧居留地時代のものとして唯一残る建物であり、1989年に国の重要文化財に指定された。
1966年から所有している株式会社ノザワが、重文指定の翌1990年から保存修理工事を行い、レストランを営業していたが、1995年の阪神大震災で完全に倒壊した。
しかし、元の建材を70％用いて明治時代の建築技術および最新の免震技術を導入した復元工事を行い1998年に完成した。その際、創建当時の塗装色に変更され、木柵と門扉も再建された。改造により室内に取り込まれていた2階ベランダも、元通りベランダに復元された。2012年からレストラン「TOOTHTOOTH maison15th」を営業している。（→株式会社ノザワの「旧神戸居留地15番館」のページ）
なお東側の歩道上に、日本最古の近代下水道である「旧神戸居留地煉瓦造下水道」（1868〜72年）の遺構（国登録有形文化財）が展示されている。
