札幌　旧控訴院（札幌市資料館）

1921年、函館控訴院が札幌に移転し、1926年に現在の建物が完成した。
1973年、札幌高等裁判所は別の場所に移転し、この建物は札幌市資料館として開館した。1997年に国登録有形文化財、2020年には国重要文化財に指定された。

・・大通公園の西端にある。 ・・旧札幌控訴院。
・・中に入る。 ・・らせん階段とステンドグラス。 ・・法廷内へ。
・・裁判官席は裁判員制度に合わせた座席になっている。 ・・傍聴席側から。

控訴院は、戦前に大審院（最高裁判所）の下級、地方裁判所の上級に置かれていた、現在の高等裁判所にあたる裁判所である。1875年に東京・大阪・長崎・福島に上等裁判所として設置。同年中に福島控訴院は宮城（仙台）に移転。81年に控訴裁判所に改称された際、函館にも設置。82年、広島・名古屋にも設置。86年に控訴院と改称された。1921年、函館控訴院が札幌に移転。1945年に高松にも設置、長崎控訴院が福岡に移転。1947年に控訴院は高等裁判所となった。旧控訴院の建物が残っているのは札幌の他には名古屋だけである（名古屋市市政資料館、国重文）。