1268年シュヴァーベン公断絶後、近代まで続いたシュヴァーベン地方の有力国。
三十年戦争で新教側につくが、オーストリアついでルイ14世の軍に蹂躙された。
ナポレオン戦争中は、初めオーストリア・プロイセン側につくがフランス軍に破れ、1801年にライン左岸を失った。その後フランス側につき、シュヴァーベン地方にあったオーストリア領（フライブルクなど）を獲得した。1803年に選帝侯、1806年には王国に昇格してライン同盟に加入。しかし1813年、ライプツィヒの戦いの直後に反フランス同盟側に鞍替えし、ウィーン会議でも領土を失うことなくドイツ連邦に加入した。
プロイセン中心の関税同盟には加入したが、普墺戦争ではオーストリア側につき敗れた。しかし普仏戦争でプロイセンにつき、ドイツ帝国内でも王国として存続した。
首都はシュトゥットガルトである。
＜ヴュルテンベルク伯＞ ウルリヒ１世 (1241-65) ┣━━━━━━━━┓ ウルリヒ２世 エーバーハルト１世 (1265-79) (1279-1325) ┃ ウルリヒ３世 (1325-44) ┏━━━━━━━━┫ ウルリヒ４世 エーバーハルト２世好戦王 (1344-62) (1344-92) ○ ┃ エーバーハルト３世温和王 (1392-1417) ┃ エーバーハルト４世若年王 (1417-19) ┏━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━┓ ＜シュトゥットガルト系＞ ＜ウラッハ系＞ ウルリヒ５世最愛王 ルートヴィヒ１世 (1419-80) (1419-50) ┃ ┣━━━━━━━━┓ ┃ ルートヴィヒ２世 エーバーハルト５世(1457-96) ┃ (1450-57) ＝＜ヴュルテンベルク公＞ ┣━━━━━━━━━━━━━━━┓ エーバーハルト１世(1495-96) ○ エーバーハルト６世 ┣━━━━━━━━━┓ (1480-82,ウラッハと統合し退位) ウルリヒ ○ (1496-98 ヴュルテンベルク公エーバーハルト２世) (1498-1550) ┃ ┃ フリードリヒ・ クリストファー フォン・メンペルガルト (1550-68) (1593-1608) ┃ ┃ ルートヴィヒ ヨハン・フリードリヒ (1568-93) (1608-28) ┃ エーバーハルト３世 (1628-74) ┏━━━━━━━━━┻━━━━━┓ ヴィルヘルム・ルートヴィヒ カール・アレグザンダー (1674-77) (1733-37) ┃ ┏━━━━━━━╋━━━━━━━┓ エーバーハルト カール ルートヴィヒ フリードリヒ ・ルートヴィヒ ・オイゲン ・オイゲン ・オイゲン (1677-1733) (1737-93) (1793-95) (1795-97) ┃ フリードリヒ２世(1796-1816) (1803 選帝侯, 1806 ヴュルテンベルク王フリードリヒ１世) ┏━━━━━━━━━┻━━━━━┓ ヴィルヘルム１世(1816-64) ○ ┃ ┃ カール(1864-91) ○ ┃ ヴィルヘルム２世(1891-1918,共和制)